<Header>
<Author: 高適>
<Title: 送柴司戶充劉卿判官之嶺外>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 柴司戶が劉卿の判官に充てられて嶺外に之くを送る>
<BookPage: 309>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
嶺外資雄鎮，
朝端寵節旄。
月卿臨幕府，
星使出詞曹。
海對羊城闊，
山連象郡高。
風霜驅瘴癘，
忠信涉波濤。
別恨隨流水，
交情脫寶刀。
有才無不適，
行矣莫徒勞。
<End Poem>
<Translation>
南方の蠻族と界を接し、極遠の地方にあたる嶺南には、朝廷におかれてもとくに廣大な版圖を管轄する敵五府略側がおいてある。今回もわさわさ大臣級の劉閣下をその經略使に任命され、そのしるしである節旄を授與された。これから、この公卿がかの地にあって暮府をすべられるのだが、このとき交筆に練達堪能な君が朝廷から派遣されることになった。海は漢の世から有名な羊城に對して東南に茫々とひろがっている。山は象郡のほうにかけて高くそびえている。古來瘴癘の地といわれ毒氣の發生するところだが、劉閣下の威光は風霜のごとく冴え、その毒氣を吹きはらってしまうことだろう。幾山川を越え、南海の波濤をわたられることだろうが、忠信の念があれば一切の苦難を克服することができる。しかし、ここで君と別れるのは、つらい。このうらみは、流れる水のまにまに、いつまでも盡きることはない。せめて、これまでの友情のしるし、わたしの大事な寶劍をはずして、これを餞別にする。君のような才能のある人は、どこへ行っても適しないことはない。では、行きたまえ。つまらぬことにくよくよ思いわずらうようなことはしないで、がんばりぬいてくれたまえ。
<End Translation>
<Formatted Translation>
南方の蠻族と界を接し、極遠の地方にあたる嶺南には、朝廷におかれてもとくに廣大な版圖を管轄する敵五府略側がおいてある。
今回もわさわさ大臣級の劉閣下をその經略使に任命され、そのしるしである節旄を授與された。これから、
この公卿がかの地にあって暮府をすべられるのだが、このとき交筆に練達堪能な君が朝廷から派遣されることになった。
海は漢の世から有名な羊城に對して東南に茫々とひろがっている。
山は象郡のほうにかけて高くそびえている。
古來瘴癘の地といわれ毒氣の發生するところだが、劉閣下の威光は風霜のごとく冴え、その毒氣を吹きはらってしまうことだろう。
幾山川を越え、南海の波濤をわたられることだろうが、忠信の念があれば一切の苦難を克服することができる。
しかし、ここで君と別れるのは、つらい。このうらみは、流れる水のまにまに、いつまでも盡きることはない。
せめて、これまでの友情のしるし、わたしの大事な寶劍をはずして、これを餞別にする。
君のような才能のある人は、どこへ行っても適しないことはない。
では、行きたまえ。つまらぬことにくよくよ思いわずらうようなことはしないで、がんばりぬいてくれたまえ。
<End Formatted Translation>